宣戦布告!の話。

2001年3月23日

 あれは昨年末の大掃除の時。ほこりだらけの押し入れの奥から、文集や問題集に混じって高校時代の文芸部の作品集が発掘されました。これが発行された当時、私は3年生。もちろん私の作品もしっかり収まっています。そう、なんと私は高校時代、2年の間文芸部に所属していて、しかも童話もどきを書いていたりするのですね。新事実。

 うわー、こんなん恥ずかしすぎて見たくねー、と思いながらも好奇心には勝てないのが人の性。恐る恐る当時の自分の童話(笑)を読んでみて...愕然としました。なんと、現在の文章とほとんど変わっていないのですよ。句読点を今より多用しているという違いはあるものの、細かい表現方法や文体のリズムは今と良く似ている。恐ろしいほど違和感がありません。――こ、これって、あれから10年近く経っているのに、私の文章は一向に上達していないということ!?

 そして今日。上記と全く同じことを他人に指摘されてしまいました。相手は同じ高校の文芸部時代からの腐れ縁的友人・U(♂)。口も性格も一癖ある人物ですが、つき合いが長いだけあって、彼の助言は的を射ていて参考になることが多いのです(悔しいことに)。そんな彼と久々にお茶したついでに、このDiaryの一ページを見せてみたところ...ふむふむと読んで一言。

 「この文章ってあんた、高校の時とちっとも変わってないやん!」

 うわー、えらくはっきりおっしゃいますな旦那。それでも今後の参考にと忌憚のない意見を求めたところ...ええもう、私などよりずっと詳しく的確に、ぐっさり指摘してくれましたよ(泣)

 ・とりあえず理系っぽく、専門用語は使うようになった。
 ・体言止めと伝聞形が多い。(後者は論文書きの悪いクセだ...)
 ・割と起承転結を意識して書いている。
 ・ただし、文学的表現のレベルは落ちた。
 ・文章の展開やオチが途中で読める! 普通すぎて面白くない!

 はい、反論する気力もございません。どうせ私は文学作品を殆ど読んでいませんよーだ。だってだって、事細かな情景描写や過度な修飾文がどうにも苦手で、生理的に受け付けなくて...でも、確かに読まない(読めない)文章は自分でも書けっこない。当たり前です。それに、特に卒論や修論を書いた後あたりから、どうも自分の文章はありきたりというか無個性だという自覚はありました。

 今まで私は「読みやすく・分かりやすい」文章を第一の目標にしてきたけど、これだけが文章の十分条件ではないのですね。華麗な文章表現を駆使したり、読んで笑える内容を目指したり。高校以来の文章から脱却するためには、今までに自分に欠けていた部分にも目を向けて鍛えていく必要があるようです。うーん、文章の道は険しい。

 ま、このまま友人Uに好き放題言われっぱなしなのも悔しすぎるので...とりあえず彼にはこのDiaryのURLを伝えておきましょうか。そしてこの場で彼に宣戦布告だ。私は負けん。

 「いつかきっと、ぎゃふんと言わせてやるからね!」

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