ネギラーメン。途中までは普通のラーメンですが、仕上げに大量のネギをてんこ盛りに載っけて、客の目の前で熱した油をジュッと注ぎます。油がパチパチと音を立てる様は我々の目と耳を楽しませ、香ばしいネギの香りが食欲をそそる一品です。油が飛び散ってあまりに危険なため、カウンター席限定。京都の某ラーメン店の名物メニュー。

 ラーメンフリークの我が相方もネギラーメンが大好き。私はその店に行ったことはなかったので、今日は噂のネギラーメンを横目で拝もうか、と軽い気持ちでのれんをくぐりました。
 ネギラーメンは相方に任せ、私は普通のラーメンを頼もうと思ったのですが、「カウンター席ではネギラーメンしか出せない」と店の人。その言い方に少しむっとしつつ、仕方がないので「じゃぁ自分もネギラーメンでいいです」と反射的に答えました。...そして早くも次の瞬間には激しく後悔することになるのです。 

 実は、私はネギが大の苦手!なのです。嫌いな食べ物番付では文句なしに大関格(ちなみに横綱は梅干し)。普段ラーメンを食べる時も、レンゲを器用に操り、ネギだけ避けつつスープを飲む技術を習得しております。でも、今回の敵は天下のネギラーメン、大量のネギ相手に小手先の技が通用するとは思えません。

 ラーメンを待つ間、顔がひきつっているのが自分でもよっっく分かります。隣で相方が心配そうな顔をしているらしいですが、んなこと気にしている余裕もありません。どんぶりにネギを山盛りにされた時点で顔面蒼白、油が注がれた瞬間は記憶から吹っ飛んでいます...

 ......

 一体どうやって食べ終えたのか、気がつくと麺とチャーシューだけは何とか胃袋に納められていました。いえね、確かにスープはおいしいです。麺の茹で加減も申し分ありません。このおいしさでこのネギの量はファンにはたまらないでしょう。ネギにはしっかり火が通っているので私でも一応食べられます。ちょっとは麺と一緒に食べても平気です。
 ...ただ、あの食べても食べても減らないネギはどんぶりの中で分裂・増殖しているに違いありません。きっと。多分。

 店を出た後、しばし相方相手に涙目で八つ当たり。
 それにしても、あのてんこ盛りのネギは夢に出てきそうです。最近ただでさえ夢見が悪いのに、これ以上悪夢を見たらどうするんだ、全く。


*更新情報*
 2月1日分に書評もどき(というより単なる著書紹介)を書き込んでおきました。大学関係の冊子に載せたそのまんまなので「長い、堅苦しい、面白くない」と3拍子揃ったろくでもない文章ですが、興味のある方はどうぞ。

*今日のさがしもの*
 オレンジ系の香水、何かいいのはないですか...?

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