秋時雨
2000年11月18日雨は、葉を紅く染め上げる呪文の如く。
家から最寄りの駅に向かう時、歴史的に有名な寺院の前を通る。
バスの窓からちらっと垣間見ただけだけど、霧雨の向こうに煙る山門の奥の紅葉はもうすっかり見頃になっているように感じられた。
ああ、もうこんな季節なんだね。
そう言えば、近年あまり綺麗な紅葉を見た記憶がない。日光を受ける部分だけが中途半端に色づくのみ。やはり温暖化の影響か。
毎年変わらず、人間はこの時期に冷え込みが強まっていくのを体感している。けれども目には見えない、しかし確実なスピードで気候は変化し続けているのも事実。これが紅葉の異変にも現れているのだろう――そう、自然にとっては昔からの営みを続けることが出来なくなるほどに。
特に数年前はひどかった。なにしろ11月が終わろうという時期になっても殆ど紅葉しなかったのだから。かと思うと12月に冷たい雨に打ちつけられ、半分枯れた、赤茶けた葉が地面に叩きつけられる...その年は清滝まで行ってみたのに、あまりの無惨さに失望を禁じ得ないまま帰途についたような記憶が。
何かの新聞に「今年の紅葉は不作」と書いてあった。なんだか悲しい...この予言だけは外れてほしいと願ってみる。幸いここ数日、平年並みには気温が下がっている(人間にとっては寒すぎるのも困ることではあるが)。相変わらずぐずついた天気は続くらしいけど。
来週はバスを途中下車して、あの山門の中に入ってみよう。
家から最寄りの駅に向かう時、歴史的に有名な寺院の前を通る。
バスの窓からちらっと垣間見ただけだけど、霧雨の向こうに煙る山門の奥の紅葉はもうすっかり見頃になっているように感じられた。
ああ、もうこんな季節なんだね。
そう言えば、近年あまり綺麗な紅葉を見た記憶がない。日光を受ける部分だけが中途半端に色づくのみ。やはり温暖化の影響か。
毎年変わらず、人間はこの時期に冷え込みが強まっていくのを体感している。けれども目には見えない、しかし確実なスピードで気候は変化し続けているのも事実。これが紅葉の異変にも現れているのだろう――そう、自然にとっては昔からの営みを続けることが出来なくなるほどに。
特に数年前はひどかった。なにしろ11月が終わろうという時期になっても殆ど紅葉しなかったのだから。かと思うと12月に冷たい雨に打ちつけられ、半分枯れた、赤茶けた葉が地面に叩きつけられる...その年は清滝まで行ってみたのに、あまりの無惨さに失望を禁じ得ないまま帰途についたような記憶が。
何かの新聞に「今年の紅葉は不作」と書いてあった。なんだか悲しい...この予言だけは外れてほしいと願ってみる。幸いここ数日、平年並みには気温が下がっている(人間にとっては寒すぎるのも困ることではあるが)。相変わらずぐずついた天気は続くらしいけど。
来週はバスを途中下車して、あの山門の中に入ってみよう。
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