昨日の書評(もどき、というよりエッセー)が掲載されて4ヶ月。
読者からの反響が結構あったのは嬉しかったけど...
編集委員のあとがきにね、「○さん(←私のPN)は電車オタクで...」と書かないで下さい某Mさん(爆)
読んだ瞬間に吹きました。私はオタクじゃないですってば!
しか〜し...今月号に出した原稿がこれ。↓

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世界の鉄道旅行案内
櫻井寛著(講談社現代新書)

 飛行機や車の利便性の前に、現代社会ではやや押され気味の感がある鉄道。それでも庶民の足として、大量輸送の担い手として、はたまた豪華旅の案内役として…鉄道はまだ、その役目を終えてはいない。
 現在、世界では一一九の国々が鉄道を保有している。著者はそのうち五三カ国の鉄道を実地で取材したそうで、総乗車キロ数は実に一二万キロメートル。本書はこれらの鉄道の魅力を余すところなく紹介した、実に壮大な世界一周見聞録である。
 かの有名なオリエント急行を先頭に、十七歳未満は乗車禁止、最高ランク個室には大理石製のバスタブ(!)が備え付けてある南アフリカ共和国の豪華な寝台列車から、世界一の急勾配を誇るスイスの登山列車、切符を買うのにも一苦労なインドや中国の列車、さらには週に一往復しか走らない「古きパタゴニアの急行列車」まで…本書を開くと、実に個性豊かな鉄道達が出迎えてくれる。
 行く先々の風光明媚な車窓、そして列車内の食堂車や寝台、トイレの描写もまた、鉄道旅だけの醍醐味であろう(しかし、ほとんどの鉄道の食堂車について語っているとは…筆者は余程、食堂車が好きらしい)。所変われば何とやら、日本に住む私にはなんとも不思議で興味深い部分も多い。それもそのはず、鉄道は自国の歴史や風土をその身に刻みつけた、走る文化とも言うべき存在なのだから。
 普段、外国旅行にはとんと興味を示さず、旅行記の類は読まない私も、この本は最後まで楽しむことが出来た。著者のユニークな語り口もまた、本書の魅力なのだろう。

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...あわわ。(^^;;

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